お酒が大好きな方なら、晩ご飯のメニューを決める際、この料理はこのお酒に合うなとか、考えたりしませんか?
和食なら日本酒だったり、イタリアンやフランス料理ならワイン、といった感じに考えますよね。
おいしいお酒がそろったレストランを探したり、お家で食べる場合は、食材の買い出しも楽しくなります。
お酒を、健康的にたしなんでいる方は、なんの問題ありません。
ですが、アルコールに依存してしまっている方は、少し注意が必要です。
アルコール依存症になると、どんどん日常生活にまでお酒が入り込んでくるんですね。
料理に合うという事を通り越して、色んな事にお酒を当てはめてしまうようになってしまうんです。
この記事では、アルコール依存症者の、お酒に対する考え方や癖などをお伝えし、そしてどう対処をしていけばいいのかをまとめています。
アルコール依存症者の考え方
アルコール依存症者は、お酒を第一に考えて行動しています。
アルコールを、きちんとコントロールすることの出来る方(健常者)は、食事をおいしく食べたいので、このお酒飲むという考えですよね。
しかし、アルコール依存症者は、お酒をコントロールすることができませんので、食事をおいしく食べたいという考えは、二番目で、一番はお酒を飲むことを考えています。
趣味でも、お酒を飲んで釣りをしたり、ゴルフをしたり。
特に、主婦や女性に多いのは、お酒を飲みながら、家事をしたり、料理を作るという方です。
少し前から、女性のアルコール依存症者が、かなり増えているんです。専業主婦だと、昼間からビール片手になんて方も多いみたいですね。
お酒が一番大事な物なので、人間関係もおかしくなってしまいます。
家族に、お酒を止められたとしましょう。
するとアルコール依存症者は、家族にばれないよう隠れて飲み始めます。見つかった時には、怒られたり、お酒を隠されてしまうので、「飲んでいない」と嘘をつくんですね。
何度も、何度もこの行動を繰り返します。次第に、家族関係が悪化したり、信頼なんかなくなりますよね。
最終的には仕事だったり、大事な約束事までも、後回しになってしまうんです。
なぜアルコールありきで考えてしまうのか
なぜお酒が一番という、思考回路ができてしまうかと言うと、脳が完全にお酒に支配されているからなんですね。
完全に物事の優先順位が、おかしくなってしまっている状態です。
毎日そんな状態で生活しているため、自分でも気づかないうちに、お酒ありきで物事を考えてしまうんですね。
楽しいことは、お酒を飲むともっと楽しくなる、つまらない事は、お酒を飲めば楽しくできる、イライラしたらお酒を飲む、悲しいことがあったらお酒を飲む。
飲む理由はいくらでもあるし、作ることもできます。
自分で意識していなくても、そんなことを考えてしまう、思考回路になってしまっているんですね。
この思考回路は、アルコールだけではなく、他の依存症にも当てはまります。
例えば、薬物もそうですね。
薬物を買う為に働いたり、薬物を許してくれる人と一緒にいたり、売ってくれる人と仲良くなったり、そんな事を考えるようになります。
過食おう吐でもそうですが、吐くためにたくさん食べ、吐きやすいように粘りのある物を、一緒に食べたりと、そのように考えてしまうんですね。
私は、趣味が音楽鑑賞で、大きなスピーカーが部屋にあり、その音をお酒を飲みながら聞くのが、大好きでした。
最終的には、音楽を聴くのがメインではなく、お酒を飲むためのBGM(音楽)になっていたんです。
その当時は、そんなことを考えもしていませんでしたが、今思い返すとお酒が一番で、音楽を聴くことが、二番になっていたなと思います。
どう対処すればいいのか
まず初めに、断酒をしてみましょう。
断酒をすることによって、始めて自分の生活が、いかにお酒に支配されていたか、気付くことができます。
気付くことができれば、楽しいことはお酒を飲まなくても、楽しいんだということを、体にも気付かせる事ができるでしょう。
そうすれば、自然と考え方も変えることができます。
お酒なんか飲まなくても、趣味を楽しんだり、おいしい物を食べたりすることができるようになれば、断酒も継続します。
ただ、一週間や、一ヵ月ぐらいでは、この考え方を治すことはできません。
気長に自分と向き合ったり、断酒を続けないといけないんですね。しかし断酒を継続することは、一筋縄ではいかないことが多いです。
お酒を飲みたい衝動を、「飲酒欲求」というんですが、この飲酒欲求が曲者です。
お酒をやめ続けるためには、自分だけではなく、周りの方にも頼りながらしていくことが、一番効率がいいです。
下の記事は、やめ続けるための事をまとめています。よかったら読んでみてください。
他にもたくさんありますので、よければカテゴリーの禁酒・断酒をクリックしてくださいね。
まとめ
アルコール依存症になってしまうと、物事の優先順位がおかしくなります。
お酒がダントツで一番になり、他の大切なことが、二番や三番になってしまうんですね。
「何をするにもまずはお酒を飲む」という考えになってしまうんです。
この状態を抜け出すためには、断酒をすること、お酒を飲まなくても、楽しい事は楽しいんだ、ということに気付きましょう。
そうすれば、お酒の順位も下がるし、最終的には、やめることができます。私はそう信じています。