食虫植物のモウセンゴケ(ドロセラ)という植物を、知っていますか?
ホームセンターやお花屋さんに置いてあったりするときがありますが、いまいち育て方が分からない、そもそもモウセンゴケって何?となっているかもしれません。
見た目が不思議で、葉っぱにはきらきら光る物がついていますね。
モウセンゴケという植物は、普通の観葉植物とは、少し違った育て方をします。
でも少しモウセンゴケの事を知れば、簡単に育てることができるんですよ。
目次
モウセンゴケ(ドロセラ)とは
始めに、どんな食虫植物なのかを紹介しますね。
モウセンゴケ(ドロセラ)とは、世界中の色んな地域の湿地に200種以上が自生している食虫植物です。日本にも自生しているんですよ。
モウセンゴケと呼ばれていますが、苔ではなく種子植物なんです。
葉っぱに長い毛が生えていて、その先にべたべたの粘液を出します。この粘液は、虫が好きな甘いにおいを出して、おびき寄せ捕まえます。
粘液に虫がくっつくと、葉っぱを丸め消化し吸収してしまうんですね。
モウセンゴケは冬芽を作る温帯産の物、冬芽を作らない熱帯産の物、球根を作る物など大体3つで分けることができます。ピグミードロセラという1~2cmほどのかわいらしいモウセンゴケも、ありますよ。
ホームセンター等で買えるものは、熱帯性の物が多いです。
理由は、比較的育てやすいからなんですね。
購入場所
春から夏は、ホームセンターやお花屋さん、たまにショッピングセンターなどで見かけることがあります。
ハエトリソウや、ウツボカズラなどと一緒に売られています。
上の写真には写っていませんが、一緒にモウセンゴケも売っていました。
ですが、クーラーや暖房などの乾いた風を浴びてしまい、状態の悪いモウセンゴケが結構多いです。
もっと状態の良いモウセンゴケや、珍しい種類の物がほしい場合は、ネットなどで「モウセンゴケ 販売」と検索してみてください。
ホームセンターや、お花屋さんなどで売っている物と、同じ種類のモウセンゴケなら安く買えますし、状態の良い物を手に入れることができます。
日照
モウセンゴケ(ドロセラ)は、日光を好む植物なんです。日光を当てることによって元気に育ってくれますよ。
ですが、夏の直射日光を、長時間当てると、葉焼けを起こしてしまう場合もあるんです。
遮光ネットなどで調節してください。遮光ネットがなければ、レースのカーテンを使ってみたり、鉢を少しずらしたり、長時間当てないようにしてください。
直射日光など、強い日照が当たる環境で育つと、赤味を増してきます。(種類によりますが)
環境(温度・湿度)
環境については、育てたいモウセンゴケの種類によって変わります。基本的には、雨の当たらないところに置いてください。
雨が当たったり、葉っぱが濡れることを嫌います。
温帯産(冬芽)
一年を通して外で栽培できます。
暖かい、日の当たる所に置いておいてくださいね。
冬になると、冬芽を出して越冬するので、凍らないところに置いてください。
アングリカ、インターメディア、など
熱帯産(冬芽を作らない)
冬芽を作らないので、寒い時期は室内に取り込みましょう。できることなら加温して、10℃以上にしてあげてください。
湿度については、高めを保ってください。
アフリカナガバモウセンゴケ(カペンシス)、ハミルト二ー、トウカイエンシス、コモウセンゴケ、など
球根を作る物
夏になると球根の状態になります。
冬は10℃くらいなら大丈夫です。
ぺルタタ、フィリフォルミス、など
ピグミードロセラ
基本的には外で栽培もできます。ですが冬は5℃以下にならないように、なるべくなら室内に取り込んでください。
このピグミーは、湿度が低い状態でも、栽培できるようです。
冬にはムカゴを形成します。そのまま栽培するか、ピンセット等で採取し、他の植木鉢や容器に移すこともできます。
そのままにして置くと群生する形になるのでそれはそれで面白いですよ。
プルチェラ、ピグメア、マンニィ、ニチヅラ、ロゼアナ、オキシデンタリス、パレアセア、エリクソニア、クロステロスティグマ、レウコブラスタ、カリストス、など
用土
モウセンゴケ(ドロセラ)はの酸性用土を好むので水苔、ピートモス、鹿沼土、赤玉土などが使えます。
初心者の方はピートモス主体の用土か、水苔で栽培することをおすすめします。
鉢の底に、大きめの鹿沼土や、軽石などを敷いておくと、用土が腐りにくくなります。
肥料はいりません。あげるとかえって調子を崩してしまいますよ。小さい虫などがよく付くので、それだけで十分です。
室内で栽培していて、虫がくっついた時の反応が見たい場合は、小さな鰹節をあげてみてください。葉っぱが丸まり消化吸収を始めます。
あまり上げ過ぎないよう、気を付けて下さいね。消化しきれず、腐ってしまう可能性もあるので。
水やり
モウセンゴケ(ドロセラ)は、湿地に自生しているので、水が大好きで乾燥が苦手です。
湿地帯の環境を再現するためや、土を乾燥させないために、植木鉢の下に、お皿を敷いて水を2~3cmためておいてください。
この育て方を、腰水と言うんですね。
腰水の注意点は、夏の直射日光を当てていると、お皿の水が熱くなってしまい、根っこがダメになってしまいます。
熱くなる前に、お水を交換してあげるか、遮光ネットなどを使用してみましょう。
お水をあげる注意点は、なるべく葉っぱに、水がかからないようにしてあげてくださいね。
土にかけてあげるか、植木鉢の下にあるお皿に、お水を入れてください。
植え替え
モウセンゴケ(ドロセラ)は、1~2年に一回植え替えを行ってください。時期は冬芽を出している時期や、球根状になっているときがベストです。
熱帯産のモウセンゴケは、冬に行ってください。
しかし、モウセンゴケの調子が悪かったり(粘液がでない、枯れてきている)、植えている用土が、腐っていたり、痛んだりしている場合は、いつの時期でも気にすることなく、植え替えをしてくださいね。
そのまま育てていると、枯れてしまう可能性もありますから。
増やし方
モウセンゴケ(ドロセラ)の増やし方は、種類によって違います。
温帯産(冬芽)、熱帯産はタネ、株分け、葉ざしで増やすことができます。
ホームセンターやお花屋さんでよく売っている、アフリカナガバモウセンゴケ(カペンシス)や、ハミルトニー、トウカイエンシスなどは、簡単に増えてくれます。
私の栽培しているアフリカナガバモウセンゴケ(カペンシス)は、約二年植え替えをせず放置していたら、これぐらいに株分けできました。
植え替えの時に、ちぎれてしまった葉っぱや、根っこを、植木鉢に並べておくと、運が良ければ新しい芽が、出てきてくれます。
球根を作るモウセンゴケは、球根で増えます。
球根を分けることで増やすことができますが、いつの間にか消えてしまったり、分けられなかったりと、かなり難しいためなかなか増やしにくいです。
ピグミードロセラはムカゴで増えます。
冬にできたムカゴを分けて植えたり、大きめの植木鉢や、容器にまとめて植え、群生させるのもまたいいですね。
まとめ
モウセンゴケ(ドロセラ)は、世界の色んな所に自生しているため、様々な特徴を持っています。
ですが、ホームセンター等で売っている物の多くは、熱帯産なので、紹介した方法で、簡単に育てることができますよ。
室内で栽培すれば、問題なく育つと思いますが、クーラーや暖房の風を直接当てないようにしましょう。
モウセンゴケは調子が悪くなると、葉っぱの毛から粘液を出さなくなります。粘液が出てないなと思ったら、環境を変えてあげてみてください。
最後にお知らせです。
現在この企画は、終了しています。
2018年7月4日からお一人様1鉢、全部で5鉢、アフリカナガバモウセンゴケ(カペンシス)をお譲りしたいと思っています。
植え替え時に、株分けした物で、用土は水苔を使用しています。
一つの鉢に1~3株植え付けて、新芽が動き出した物から選びました。
ほしいと思った方、興味がある方は、お問い合わせにてご連絡ください。
5鉢なくなった時点で、この企画は終了します。
私は、専門の業者ではないので、宅配便などを使って送るのも時間がかかります。その点はご了承ください。
私は茨城に住んでいるので、車で2時間ぐらいの場所なら、直接お渡しすることも可能ですよ。
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