食虫植物

ハエトリソウ(ディオネア)の上手な育て方

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食虫植物と聞いて初めに思い出すのが、葉っぱで挟んで虫を捕まえる、このハエトリソウではないでしょうか?

暖かい時期にホームセンターや、お花屋さんの片隅に置いてあるハエトリソウですが、いまいち育て方がわからないし虫を捕まえてあげないといけないの?と疑問や不安があると思います。

しかしハエトリソウの事を知り、コツさえつかんでしまえば、とても簡単に育てることができるんですね。

 

ハエトリソウ(ディオネア)とは

 

ハエトリソウ(ディオネア)とは北アメリカの湿地に生えている食虫植物です。

学名が( )の中の名前Dionaea muscipulaというんですね。

色んな品種があってビックマウスという大きく育つ個体や、全体が赤くなる個体、葉っぱのとげが変形したものなど様々です。

 

(ホームセンターでよく見るもの)

 

 

(全体が赤くとげが変形したもの)

 

 

 

ハエトリソウの葉っぱ内側には、約三本の毛が生えていて、そこを二回刺激されると閉じる仕組みになっています。

とても楽しく何度も見てみたくなりますが、ハエトリソウの葉っぱを、何回も閉じさせることはやめてくださいね。

葉っぱを閉じるのに、ものすごいエネルギーを消費してしまうので、最悪枯れてしまうこともあるんです。そっと見守ってあげましょう。

基本的に虫をあげなくても、水と光合成で育ちます。虫を食べているところを見たいと思ったら代わりに、チーズやゆで卵の白身を少しだけあげてみてください。

たくさんあげてしまうと消化しきれず、腐ってしまうのでほどほどにしてくださいね。

冬になり寒くなってくると、地上の葉っぱが枯れていき、すごく小さい状態で春を待ちます。

冬の間に力を蓄えて、春に元気よく新しい葉っぱと、花の芽がでるので、そのまま育ててあげてください。

 

購入場所

 

購入場所はホームセンターやお花屋さんが一般的ですが、たまにショッピングセンターにも置いてありますね。

 

 

 

ハエトリソウを購入するときは、元気の良い物や、水切れを起こしていないものを選んでください。

葉っぱを何度も触られて元気のない株や、きちんと水やりをしていない株は、すぐに枯れてしまう場合があるので、きちんと選びましょう。

 

食虫植物専門の業者さんから買う、という方法もあります。

専門の業者さんから購入する場合は、ネットで買ったりすることができますよ。

ホームセンターやお花屋さんで売っているものは、お子様たちが葉っぱをいじって元気がない物があったり、水切れを起こしている物が結構あります。

専門の業者さんなら、その心配がまったくありません。

少々高いですが、しっかりした環境、細かい品種が分かるなどいいことが多いです。

 

日照

 

ハエトリソウ(ディオネア)は、日当たりのよいところで育ててください。

半日以上当ててあげましょう。その際風通しの良い所に置いておくととてもいいです。

日光不足になると、ひょろひょろと伸びてしまい、見た目も悪くなってしまいます。

ですが、夏の直射日光は強すぎるので、遮光ネットを使うか、レースのカーテンなどで少し和らげてあげてください。

鉢内が蒸れてしまって、根っこが痛んでしまう可能性もあるので、注意が必要ですね。

 

 

環境(温度・湿度)

 

ハエトリソウ(ディオネア)は、日本の四季に似た環境で育っています。

なので夏は暖かい日に当たる所に、冬は霜が当たらない場所においておけば大丈夫ですね。

先ほども書きましたが、地上部は徐々に枯れていき、とても小さい状態で、寒い時期を越します。調子が悪くなっているわけではないので、きちんと管理してください。

湿度に関しては、クーラーやヒーターの乾いた風を、直接当てたりしなければ特に気にすることもないです。

 

あと、「ハエトリソウの葉っぱが黒くなって、枯れてしまうのですがどうしてでしょうか?」という質問をよくされます。

きちんとした水やりや、光に当てていて、株が健康な場合は、どんどん中心あたりから新しい芽が出てきます。

成長していく段階で、古くなった葉っぱは自然と黒くなり、枯れていきます。

この場合は、自然なことなので心配いりません。そのまま育て続けましょう。

心配なパターンは、中心の部分(新しい芽)も一緒に黒くなってしまっている状態です。

用土が腐っていたり、病気になっていたり、直射日光を当て続け水がお湯になってしまった、など色々原因はあると思います。

このような場合は、環境を変えてあげたり、対所をしないといけません。

 

用土

 

ハエトリソウ(ディオネア)弱酸性の用土を使います。

ハエトリソウを植える用土は乾燥水苔、ピートモス、鹿沼土、赤玉土、日向土、ココナツファイバーなどあります。

乾燥水苔単体に植える方法と、いろいろな土を配合したものに植える方法があります。

 

水苔

 

日清 超圧縮水苔 No.150 (復元容量約12L)

 

初心者の方は、水で戻した乾燥水苔に植える方法がおススメですね。

水苔は、水分を多く含んでくれるほか、乾燥水苔には養分もあります。

ただ、乾燥水苔は傷みやすかったり、植え替えの際に根っこが絡みついてしまうなど、欠点もあるんです。

年に一度ぐらいは、植え替えしてあげたほうがいいですね。

ニュージーランド産の水苔は、長持ちするのでおススメです。

 

 

配合土

 

硬質鹿沼土 15L/細粒

 

ピートモス、鹿沼土、赤玉土、日向土、軽石、パーライト、ゼオライトなどの土を程よく配合した土です。

基本的に自分で混ぜて使います。専門の業者さんによっては、配合した土を販売しているところもあるみたいですね。

初心者の方には、あまり向いていませんが、水苔より長持ちしたり、植え替えの際用土を落とすことが簡単にできます。

 

肥料

 

ハエトリソウに限らず、食虫植物には肥料をあまりあげない方がいいです。

元々栄養のあまりない土地に生えているため、あまり必要としません。肥料をあげすぎてしまうと根っこが腐ったり、見た目が悪くなったりあまりいいことがありません。

花を咲かせて、元気がなくなってしまったときに、ほんの少し上げる程度にしましょう。

 

水やり

 

ハエトリソウ(ディオネア)は、湿地帯に生えている植物なので、似たような環境をを作ってあげましょう。

植木鉢の下にお皿を敷き、そのお皿に2~3センチぐらい水をためてあげます。これが腰水という方法ですね。

普通の植物は、お皿に水をためっぱなしにしてしまうと、根っこが腐ってダメになってしまいますが、ハエトリソウや、サラセニアなどの食虫植物は、この状態が大好きなので、水がなくならないように気をつけましょう。

腰水をする際は、夏に直射日光を当てすぎて、腰水がお湯にならないように注意してください。

熱くなったらなるべく交換して、冷たい水にしてあげてくださいね。

 

植え替え

 

ハエトリソウ(ディオネア)は、定期的に植え替えてあげることをおススメします。

勝手に株が増えたりもしますので、植木鉢がいっぱいになる場合もあります。

植え替えの時期は、寒い時1月~2月下旬ぐらいがいいですね。

その時に、根元の部分を半分に割ったりすることで株分けして増やすことができます。もちろん花を咲かして種を収穫し増やすこともできますが、大きく育って来たら株分けして増やしてみてください。

春になると、元気に芽が出始め、花も咲いてくれますよ。

 

 

 

 

まとめ

 

ここまで読んでみてどう感じましたか?

意外と簡単だなとか、難しそうだなとかいろいろあると思いますが、とりあえず育ててみてはいかがでしょうか。

子供たちの、自由研究にももってこいだと思います。

育ててみると愛着が湧き、かわいく思えてきますよ!

食虫植物は、ハエトリソウだけでなく色々な種類があるので、そちらも育ててみてはいかがでしょう。

 

・ウツボカズラ(ネペンテス)の上手な育て方

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