溶接作業は、火花や強い光、体に悪いガスまで発生します。
お仕事で溶接作業をする方は、色々な道具が会社で支給されると思いますが、DIYで作業される方は、自分でそろえないといけません。
何を買っていいのか、どんなものがあるのか気になりますよね。
私は鉄鋼業の仕事をしているので、嫌というほど溶接作業をします。
そこで感じることや、もっと便利な物はないかと、色々考えています。
この『溶接作業をする際体を守る道具』では、溶接作業をする時に体を守る道具をピックアップしてまとめてみました。
革手袋
溶接作業に置いて、革手袋は必須アイテムです。
普通の軍手で作業すると手の甲や、色んな所を火傷してしまいます。
革手袋を使う事によって、火の粉を防ぐことができますし、手に伝わってくる熱も防いでくれますよ。
革手袋は、色々な種類があって、腕までカバーしてくれるものや、鍋掴みのような形などがあります。
自分に合った革手袋を用意してみてください。
マスク
溶接作業は、吸ってしまうと体に害があるガスを発生させます。(フュームガス)
アーク溶接や半自動溶接など、どの作業もガスがでます。
そこでマスクを使うんですが、使い捨ての物とフィルター交換式の物と二種類あります。
使い捨てマスク
DIYでの溶接作業をする方には使い捨てマスクがおススメです。
物によりますが、一つ300円程度で購入できますし、匂いのないタイプもありますので、自分に合った物をお使いください。
使用感は、普通のマスクとあまり変わりません。人によっては息苦しく感じる方もいるみたいです。
その場合は、排気弁付きの物などをお試しください。
使い捨てマスクの場合、多少の隙間ができてしまったり、肌との密着面がこすれ赤くなる場合もあります。
フィルター交換式
お仕事で溶接作業をする方は、フィルター交換式の物をおススメします。
会社で支給してもらっているかもしれません。
交換用のフィルター、紙フィルター、吸湿スポンジ、メリヤスカバーなど色々な消耗品があります。
たくさんストックされている会社ならいいんですが、たまに足りないという場合もあるみたいですね。
古い物を使うのはとても気持ちが悪いですし、自分で買ってしまう方が早いです。
高い物ではないですし、自分の好きなタイミングで変えることができるのでおススメです。
使用感としては、使い捨てマスクより息が楽にできますし、隙間ができないのでとても使いやすいです。
毎日長時間使うなら、フィルター交換式の方が経済的ですね。
前掛け
溶接作業をすると火花が、手だけでなく体にも降りかかります。
その時に、服が溶けやすいポリエチレン100%の物だったりすると、穴だらけになってしまいます。
そこであると便利なのが革製や、防炎素材で作ってある前掛けです。
要はエプロンなんですが、火の粉が弾かれるので、服が溶けたり穴が開いたりしません。
溶接マスク・溶接面
溶接する際に目を守りつつ、作業をする大切な道具が、溶接面です。
溶接面には、手で持って使うものと、頭に被り使う物の二種類があります。
その他に、普通の光を遮光するプレートと、光を感知すると自動で遮光をする、自動遮光面という物もあります。
手に持って使うタイプ
手に持つタイプの物は、安く手に入り、近所のホームセンターなどで購入することができます。
DIYでの作業の場合は、このタイプでも問題ないですね。
頭に被るタイプ
頭に被るタイプは、両手が使えるようになるので、作業性がアップします。
仮組する際なんかも、作業しやすくなります。
慣れないうちは扱いづらい難点があります。
自動遮光面
頭に被るタイプの物は、溶接面を下してしまうと真っ暗になってしまい、慣れないと難しいです。
自動遮光面は、光を感知する前は明るい状態なので、手元がよく見えます。
なので最初から溶接面を下げた状態でも作業できるので、DIYで溶接作業をする方にもプロの方にもおススメです。
物によっては遮光する明るさや、戻るスピードなどが設定できる物などがあるので、自分好みの物を買ってください。
普通の溶接面より高いので、そこが欠点なんですが、最近は、3000円台で変える物もあるみたいですね。
性能は使ったことがないのでわかりませんが、人気があります。デザインもかっこいい物が多いですね。
最後に
この記事では、溶接作業をする際に体を守る道具をまとめましたが、基本的な物ばかりです。
この基本的な道具を揃えてしまえば、溶接作業もはかどるでしょう。
最後に道具ではなく作業服の話ですが、溶接作業におススメの服は綿100%の物です。
ポリエチレン製の物は熱に弱くすぐ溶けたり、穴が開いたりしますが、綿は多少なら火の粉を弾いてくれますよ。
ポリエチレン製の物より高くなってしまいますが、ペラペラの作業服より安全で、長持ちするので使ってみてください。