もし仕事中や料理中に、火傷を負ってしまったとき、あなたはどのような対処をしていますか?
すぐに冷やして病院に行く、病院に行かなくても家にある軟膏を塗る、何もしない、なんて方もいると思います。
私は建設業(鉄工所)で働いているので、いつも火傷や怪我の危険が付きまとう環境にいます。どんなに防御しても、衣類の隙間や靴の間などから、火の粉が入ってしまったりするんです。
火傷を負ってしまったとき、年配の方に「早く塗れ!」と言われるのが馬油なんですね。
初めて見たときは、「馬の油?こんなの効くの?」と思っていたんですが、実際に塗ると治りが早いんですよ。
なぜ馬油が火傷に効くのか、そしてその他の効能も気になったのでまとめてみました。
馬油とは
馬油とは、昔から民間療法で火傷に効くといわれている、馬の油を抽出したものです。明治時代頃に、一般に普及したと言われているそうですね。
馬の首や、お腹の皮下脂肪から取れます。人間の脂とよく似ているので、安心して使うことができます。
普段は白く固まっていますが、人間の体温で溶けてしまうので、さらさらとした感じで塗ることができますよ。
溶けやすいので、使わないときは冷蔵庫に入れて保存した方がいいですね。
効能・使い方
馬油は、色々なものに効くと言われています。
火傷の治療
一般的に使われることが多いのは、火傷を負ってしまったときですね。
馬油の持つ殺菌作用、抗炎症作用、保湿効果、血行促進などが火傷によく効いてくれます。
普通は火傷を負ってしまったら痛みが引くまで冷やし、軟膏を塗ったり、病院に行ったりしますよね。
馬油を使う場合は、軽く冷やした後に多めに馬油を塗って、ガーゼを巻くだけです。
私はよく火傷を負ってしまうんですが、馬油を使わなかったときは、後が残ってしまいますが、使うと結構深い物もあとが残らず治るなんてことも多いです。
なので火傷の跡を残したくないな、と思ったら馬油を使う事をおススメします。
肌のトラブル(乾燥・かゆみ)
乾燥肌やニキビ、アトピーなどに効果があるようです。ただし使い方によってはそれらを悪化させる危険があるので注意してください。
乾燥肌対策に使う場合は、洗顔後に馬油を塗る⇒化粧水⇒乳液のように使うといいようです。
馬油だけを使うと、反対に乾燥してしまう、という人もいるらしいんですね。
ニキビには、馬油の持つ抗炎症作用が効果を発揮します。ほんの少し馬油を取って、薄く延ばすように塗ってください。
ただしもともと脂の多い肌質の方は、あまり使用しない方がいいですね。
アトピー性皮膚炎には抗菌、抗酸化作用と保湿の効果が発揮し、改善することができるそうです。
髪の毛
髪の毛にも馬油は、とてもいいらしいですね。
髪の毛にうるおい与えることができます。普段パーマや毛染めによって、ダメージがある髪の毛にいいんです。
膜を張って、髪を保護してくれる効果があります。
そして私にうれしい、育毛の効果もあるといわれていますよ。
髪の毛を洗う前に、頭皮になじませてマッサージすると血行が良くなり、しかも汚れも落ちやすくなるので、頭皮の環境が良くなるということです。
ほんの少し手の指になじませ、頭皮全体をマッサージして20分ぐらい置き、いつものように洗えばOKですよ。
この時たくさんつけてしまうと、馬油を落とすのが大変になりますので、本当に少しで十分です。
鼻詰まり
馬油は鼻詰まり、鼻炎にも効果があるそうです。
使い方はとてもシンプルで、綿棒などを使って鼻の粘膜に塗ってください。
馬油を塗ることによって保湿、血行促進、抗菌、抗炎症作用が効いて鼻詰まりにいいということです。
私も慢性鼻炎なので、実際に試してみました。
結果的には効いている感じはします。感じがすると書いたのは、鼻炎の薬を飲んでいるので、補助的に使ったためなんですが、夜寝る前などに塗ると、鼻詰まりが軽減されていると実感しました。
なので寝る前に試してみるといいかもしれません。
まとめ
馬油とはどんなものなのか、効能・使い方を書いていきました。
火傷だけに効くものだと思っていましたが、まだまだ色々と使えそうですね。
最後の最後に注意として、あくまでも民間療法なのでひどい火傷や怪我などは、病院に行ききちんとした治療を受けてください。
馬油が肌に合わない方もいますので、注意して使用してくださいね。
馬油のシャンプーや、ボディーソープなんかもあるみたいですね。