この記事は、4トンダンプ荷台の深箱改造記録です。
始めにこの記録は、複数に分けてお伝えしていますので、下の記事を先にさっと読んでいただくと、これまでの作業内容が分かります。
【2】4トンダンプ荷台深箱改造記録【歪み直し・左右あおり製作編】
【3】4トンダンプの荷台深箱改造記録【左右あおりとフレーム溶接・リアゲート製作編】←今ここ
前回は、フレームの歪みを直し、左右のあおりを仮組するところまででした。
今回の記事では、仮組したあおりの溶接、四角いフレームの製作・取り付け、そしてリアゲート(後ろのあおり)を製作の様子をお伝えしていきます。
目次
左右のあおり溶接
前回仮組したあおりを溶接していきます。
がっちり溶接してしまうと、熱により歪みが出てしまいますので、気を付けながらの作業になりますね。
台形の補強の部分、角パイプの外側、そして内側と、歪みを見ながら作業していきます。
歪みが出てしまった時は、ガスで炙りながら、戻していくことになるでしょう。
溶接が終わったら、ディスクグラインダーで余分な溶接の跡を、削って平らにしていきます。
鉄板のつなぎ目や、角パイプの側面などをきれいに削って平らにしました。
次の作業に移ります。
フレーム(四角い部分)の延長
フレームの歪みを、チェーンブロックで引っ張って直しましたが、今度はこのフレームを延長していきます。
四角いフレーム製作
延長するには、四角い部品を製作しなくてはいけません。
材料は、3.2mmの鉄板です。
3.2ミリの鉄板を寸法に合わせ、シャーリングという機械で切っていきます。
この機械について知りたい方は、
・【DIY】金属を切る(切断)方法と注意点という記事で触れているので、よかったらご覧ください。
切り出した鉄板を、コの字に折り曲げていきます。
折り曲げた鉄板と、あと三枚の鉄板を四角く組んで、溶接していきます。
この四角い箱を、トラック一台分の4個作っていきます。
箱を溶接し、ディスクグラインダーで仕上げたら、トラックの荷台に取り付けていきますよ。
荷台に仮組するときに、先ほど溶接したあおりも仮組していきます。
この写真は、前部分ですね。
こちらが、後ろ部分です。
仮組の際に当たる部分を、ディスクグラインダーで切り取ったり、取り付ける部品を削ったりしながら、何とか収めました。
この段差や隙間は、溶接で完全にふさいでしまいます。
仮組が終わったので、今度は溶接していきましょう。
左右のあおりと四角いフレームの溶接
こちらも熱による歪みを考えながら、溶接していきます。
四角いフレームはがっちり溶接し、あおりの部分は、間隔をあけながらの溶接になりますね。
歪み対策です。
ここで一つポイントですが、溶接する部分はディスクグラインダーなどで、塗料を削っておきましょう。
溶接不良の原因になりますし、煙の発生も最小限に抑えることができますよ。
溶接が終わったら、ディスクグラインダーできれいに削っていきます。
これ以上溶接をしてしまうと、歪みがひどくなってしまうので、このぐらいにしておきました。
後は、車屋さんにパテやコーキングなどで処理してもらいます。
後ろのあおり製作
まだ後ろのあおりを作っていないので、そちらの製作に取り掛かります。
材料は、125mm×75mm 厚さ3.2mmの角パイプ
60mm×60mm 厚さ3.2mmの角パイプ
4.5mmの鉄板です。
材料切断
材料を切断していきますよ。
今回はバンドソーを使っていますが、高速カッターなどでも切ることができます。
角パイプを切り終わったら、バリや切りカスを取り除いておきます。
大きい角パイプの方は、両側を鉄板でふさいでいきます。
溶接ビートを、ディスクグラインダーで平らに削り、次に鉄板を切り出していきます。
後ろのあおりに使う鉄板は、4×8板というとても大きな鉄板を使います。
1200mm×2400mmという大きさで、仕事場で使っているシャーリングという機械は、2000mmまでしか切ることができません。
1200mm側は切れますので、一度シャーリングで切った後、2400mm側はガスを使い切断しました。
この機械はガス切断ですが、自動でまっすぐに切ってくれるので、とても便利ですよ。切断面もきれいです。
バリや切断面を、ディスクグラインダーで処理したら、鉄板の補強を作っていきます。
材料は。3.2mmの鉄板ですね。
切り出したら鉄板を曲げて、加工していきます。
これで材料の切断や、加工が終わりました。
次に後ろのあおりを、仮組していきます。
後ろのあおり(リアゲート)の仮組
まず初めに、角パイプを四角く組んでいきます。
対角を計りながら、溶接で仮止めをしていきます。
仮止めが終わったら、歪みが出ないように溶接していきますね。
溶接をした後に、ディスクグラインダーで仕上げていきます。
仕上げた後に、鉄板を貼り付けます。
ずれないように、万力で固定しながら仮止めをします。
鉄板の仮止めが終わったら、表にひっくり返し、先ほど作った台形の鉄板を仮止めしていきますよ。
写真だと鉄板の上に鉄板なので、分かりづらいですね。
台形の補強も仮組します。
最後に歪みを確認しながら、溶接していきます。
はい!終わりました。
溶接が終わったので、4トンダンプにあててみました。
普段トラックを改造したことがないので、いいのか悪いのか正直わかりませんが、私的にはうまくまとまったかなと満足しています。
まだまだ、やらなくてはいけない作業が山積みですが、今回はここまでで終わりにします。
まとめ
4トンダンプの荷台深箱改造記録も、やっとここまできました。
左右のあおりは完成し、溶接まで終わりましたし、リアゲート(後ろのあおり)も組み終わり、あとは金具をつけて取り付けるだけです。
まだ荷台の内側の加工や、ふさがなくてはいけない所が残っています。
荷台を上にあげた時の調整も、しなくてはいけませんね。
次回その作業風景をお伝えしたいと思っています。
ぜひお読みください⇓
4トンダンプの荷台深箱改造記録 【リアゲート・その他金具取り付け編】