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【DIY】金属にタップを使ってネジ山を作る(切る)方法

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金属にネジ山を作ることは、とても難しいように感じますよね。

ですが、金属に穴をあける程度のDIYの知識があれば、比較的簡単に行える作業です。

新しい物にネジ山を作るのはもちろん、ネジ山が崩れてネジが締まらなくなってしまった、なんて場合にも使えるんですね。

この記事では、DIYでコツさえ知ってしまえば行える、金属にネジ山を作る方法を、実際に作業しながらお伝えします。

 

ネジ山を作る(切る)ために使う道具

 

 

 

 

ドリル・ドリルの刃

金属に穴をあけるために使用します。

今回は、ボール盤を使用していますが、電動ドリルでも大丈夫ですよ。

 

タップ

金属にネジ山を作るための道具です。

私たちは、ネジ山を作ることを、「タップを切る」や「ネジを切る」もしくは立てるなんて言うんですね。

ホームセンターや、ネットなどで買うことができます。

写真のようにセットになっている物や、ばら売りもしていますので、好きな物を使ってください。

GOOMAND® タップ ダイスセット ネジ穴 ネジ山修復 20pcs 高硬度 タップ レンチ ねじ切りダイス スレッド切削工具 …

いろいろな物が入っていても、そこまで値段は高くないので、セットの方がいいのかもしれません。

 

メジャー・さしがね

穴をあける場所を、測ったり、直角を取るために使用します。

シンワ測定 厚手広幅 シルバー 30cm 10421

ケガキ針・石筆

穴をあける場所を書く物ですので、なければ鉛筆でも大丈夫ですよ。

後は、ボールペンなどを消す修正ペンも、使用することができます。

お好きな物を使ってください。

JBSO 石筆 細 丸 8本入

ポンチ・オートポンチ

ケガキ針や石筆、鉛筆などで印を付けた所に傷を付け、ドリルの刃が滑らないようにするものです。

オートポンチは、ハンマーがなくても使えますので、とても便利ですよ。

写真では、赤い物がついているやつですね。

少し位置がズレてもいいよっていう方は、なくても大丈夫でしょう。

シンワ測定 オートポンチ 転がり防止グリップ付き M 77317

ハンマー(かなづち)

ポンチで傷を付けるために使用します。

オートポンチを使用する場合は、いらないのですが、DIY作業では使う頻度が多いので、一つ工具箱に入れておくことをおススメします。

ユーイング ネールハンマー パイプ柄 225g

スプレータイプの切削油

ドリルで穴をあける時と、ネジ山を作るときに使用します。

ネジ山を作る際、タップに吹きかけると、スムーズにネジ山を切っていくことができますよ。

逆に油を使わないと、タップが途中で折れてしまうことがあります。

タップ切り専用の物を使用してもいいですし、普通の潤滑油でも大丈夫です。ステンレスの場合は、専用の物を使ってくださいね。

 

 

DIYに使う工具を、まとめた記事もあります。よかったら一緒にご覧ください。

・DIY初心者のための基本的な7つ道具・工具

・DIYで金属を加工するための道具・工具6選

・DIY作業に最適な手袋4種を紹介します

 

 

実際にネジ山を作る(切る)

 

道具が揃ったら、実際にネジ山を作っていく訳ですが、コツとしては、とにかく焦らず慎重にやればいい、ということです。

穴にタップをねじ込んでいきながら、溝を掘っていきますが、力いっぱいねじ込んでしまうと、簡単に折れてしまうんですね。

折れるだけならいいのですが、怪我をするかもしれません。落ち着いて作業していきましょう。

実験台に使う金属は、6mmの鉄板を切り出した物です。

 

ネジ山を作る(切る)場所を出す

メジャーやさしがねを使って測りながら、位置を決めます。

ネジ山を作りたい場所を、すべて書き出したら、印に合わせ、ポンチで傷を付けていきます。

穴をあける

傷を作ったら、穴をあけていきます。

今回は、M6という大きさのネジ山を作りますので、5ミリの刃を使っています。

私は、ボール盤を使用しましたが、電動ドリルでも構いません。

電動ドリルを使う時の注意点は、まっすぐ穴をあけないといけない所ですね。

斜めに穴が開いてしまうと、ネジ山も斜めになってしまい、ねじを締めた時に折れたり、見た目も悪くなってしまいます。

穴をあけたら下準備が完了ですね。

 

穴を開ける際の注意点などを、詳しくまとめた記事もあります。

・【DIY】金属に穴を開ける方法(手順)と注意点

 

ここからやっとネジ山を作っていきますよ。

 

タップを使ってネジ山を作る(切る)

タップを使って、ネジ山を切る際の注意点は、穴をあける時一緒で、まっすぐに切っていくことです。

斜めになってしまうと、タップが折れてしまったり、ネジを締めた時にネジ山が崩れてしまう可能性もあります。

そのためにさしがねを使って、直角を図りながら切っていきましょう。

タップの先を少しねじ込んで、さしがねを当てます。

まっすぐになっている場合は、油をすこし差しながら回していきましょう。

曲がってしまった場合は、まっすぐになるよう、修正しながらねじ込んでいきます。

深くまで、削ってからまっすぐにしようとすると、タップが折れてしまうので、始めに直角を見ておきましょう。

ゆっくりとねじ込んでいきます。

もし固くなって止まってしまったら、そのまま力で回すのではなく、一度少し戻してみたり、油をさしたりしながら進んで下さい。

大体半分回したら戻す、また半分回したら戻すを繰り返します。穴のサイズが大きい場合は4分の1にするなど、調整しながらねじ込んで下さいね。

タップは、折れやすいです。ゆっくりと焦らず、慎重に作業しましょう。

写真のように根元まで行ったら、反対に回し抜きます。

すべての穴にネジ山を切ったら完成です。

作業はこれだけですね。

ちゃんとネジが入りました。

後は、バリを取ったりしてネジ山を作る(切る)作業は終了です。

 

まとめ

 

どうでしたか?

思ったより簡単と感じた方が、多いのではないでしょうか。

DIYで金属に穴をあけることができる方なら、問題なく作業できるでしょう。

コツは、穴もタップもまっすぐにすることと、焦らずに作業することだけなんですね。

後は、実際にやってみるだけですよ。ぜひ参考にしてみてください。

 

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