暖かい時期には、ホームセンターや、園芸店などに置いてある食虫植物。
不思議な見た目に惹かれたり、かわいい物があったりして、育てたくなってしまいますよね。
ですが、いざお家で育てて見ると、意外と難しくあっさりと枯れてしまう時もあります。
食虫植物は、虫をたくさん食べて、強いイメージを持っている方も少なくないと思いますが、実際はとっても繊細で、育てるのにコツがあったりします。
この記事では、食虫植物を育てる時にやってはいけないことをまとめました。
食虫植物の詳しい育て方は、下の記事をご覧ください。
水を切らさない
食虫植物は、熱帯地方や温帯地方、湿地帯に生えている植物なので水が大好きです。
植えている土が完全に乾いてしまうと、食虫植物は枯れてしまうんですね。
食虫植物を育てていて、お水を完全に切らしてしまわない方法があります。それが「腰水」という方法です。
腰水とは
観葉植物などを育てる時に、植木鉢の下に敷くお皿ってありますよね。植物にお水をたくさんあげると、水が流れてそれを受け止めてくれるあのお皿です。
観葉植物は、そのお水を捨てて、根っこが枯れないようにするんですが、食虫植物の場合は、その水を利用します。
お皿に水を2~3cmぐらいためて置くんです。食虫植物は湿地帯に生えている物が多いです。この「湿地帯」を再現してあげつつ、お水を枯らさないとっても簡単な方法です。
この方法を「腰水」と言いうんです。
お皿にためた水は、毎日取り換えてあげるのが理想ですね。私たちも新しいお水を飲みたいのと一緒で食虫植物も毎日変えてあげると喜ぶんです。
でもそこまでしなくても、枯れてしまうっていうことはないので、2~3日位たったら新しいお水に変えてあげてくださいね。
こまめに管理できる人なら、1~2日でなくなる位にためて置くといいです。
お水のあげかたは、土の上からかけてあげてください。土の中に空気が入り、根っこが腐りにくくなります。
腰水で管理できる食虫植物は、ハエトリソウ、サラセニア、モウセンゴケ、ムシトリスミレなどですね。
セファロタスに関しては、育てている方によります。私は腰水をせずに管理していますが、育てている環境や、土により変える方がいいのかなと思っています。
ウツボカズラは、土の表面が少し乾いてきたなと思ったら、たっぷりとお水をあげて下さい。
その際に、袋の中に水が入っていない場合は、3分の1~5分の1ぐらい入れてあげてください。袋が長持ちします。
いじりすぎない
食虫植物は、いじられたり、環境が変わることを嫌います。
特にハエトリソウは、触ると閉じるので楽しくて、何回もいじってしまいたくなりますよね。
ハエトリソウは、虫を捕まえるためにものすごいエネルギーを使って、葉っぱを閉じています。何度もやってしまうと疲れ果てて枯れてしまうんです。
枯れないようにしたい、でも閉じる瞬間を見たいという方には、すごく小さくしたチーズや、鰹節を挟んであげると、虫の代わりになりますので、少しだけあげることをおススメします。
次の項目でも取り上げますが、あげ過ぎに注意してくださいね。
他の食虫植物たちも、触られたり、頻繁に場所を移動したりされると、枯れてしまう場合があります。
ウツボカズラは、環境の変化に敏感なので、季節ごとの移動ぐらいがちょうどいいです。
肥料・虫などを与え過ぎない
食虫植物は、もともと痩せた土地に生えている植物なので、基本的に肥料はいりません。
虫も捕まえてあげたりしなくても丈夫に育ってくれるんです。植物なので、日光とお水をしっかり管理してあげれば、問題ありません。
肥料を与えると、根っこが腐ってしまったり、ウツボカズラなら、特徴的な補虫袋が付かなくなったりしてしまうんです。
虫を与え過ぎても、消化することができなかったりして腐ってしまい、食虫植物が枯れてしまう場合もあるんですよ。
食虫植物が、勝手に捕まえた物だけで十分なので、取った虫を入れたりはしない方がいいですね。
クーラーや暖房の風に直接当てない
食虫植物は、熱帯地方や温帯地方の湿地帯に生えている植物なので、湿度が低い風などが当たると、元気がなくなって、最後は枯れてしまいます。
ウツボカズラ、モウセンゴケ、セファロタスは特に注意が必要なんです。
ウツボカズラやセファロタスは、湿度が高い状態をキープしてあげると喜んでくれます。
湿度が低い場合は、葉っぱに霧吹きしてあげてください。そうすると元気を取り戻してくれます。朝晩の2回位してあげると喜んでくれますよ。
モウセンゴケを乾いた風に当ててしまうと、粘液を出さなくなり、最後は枯れてしまうんですね。でもモウセンゴケに霧吹きはしないでくださいね。
モウセンゴケはあまり濡らされるのが、好きではありません。乾いた風が当たらない場所に、移動させてあげた方がいいですよ。
まとめ
食虫植物は、とっても弱い植物だということが分かったんではないでしょうか。
植え替えの際も、根っこを丁寧に、千切れないようしないといけなかったり、かなり繊細な植物です。
食虫植物を育てるポイントは、水を切らさない、いじらない、虫を与え過ぎない、乾いた風に当てない、です。
本当はもっとあるのですが、すごく長くなってしまうので、種類ごとに分けて解説した記事を、読んでいただくとよくわかると思うので、ぜひご覧になってください。
食虫植物は、他の植物にない個性がたくさんあるので、ぜひ上手に育てて見てくださいね。