食虫植物

食虫植物って一体なに?

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食虫植物は普通に生活していると、実際に見る機会ってあまりないですよね。

へんなにおいがしたり、指を挟まれると怪我しちゃう、虫をたくさん上げないと枯れちゃうなんて思っている人も少なくないと思います。

実際の食虫植物は、そんなことないんですよ。

危なくないし、虫を食べなくても元気に育ってくれます。

少し繊細で育てるのが難しい種類もありますが、室内で育てる事もできます。

 

食虫植物は一体どんな種類があるのか、どんな虫の捕まえ方をするのかをご紹介しますね。

 

食虫植物の種類

 

食虫植物は、たくさんの種類に分かれています。

 

ウツボカズラ(ネペンテス)

 

ウツボカズラは、東南アジアの熱帯地方に自生している植物です。

葉っぱの先に、補虫袋という物が付いていますね。

この補虫袋の中には、消化液が溜まっています。

 

詳しい生態や育て方はこちらの

ウツボカズラ(ネペンテス)の上手な育て方』をご覧ください。

 

ハエトリソウ(ディオネア)

 

 

 

食虫植物と言えばこのハエトリソウですね。

ハエトリソウは、北アメリカの湿地に自生している植物です。

 

詳しい生態や育て方はこちらの

ハエトリソウ(ディオネア)の上手な育て方』をご覧ください。

 

モウセンゴケ(ドロセラ)

 

 

 

モウセンゴケは、世界中の湿地に自生している植物です。日本にも生えているんですよ。

詳しい生態や育て方はこちらの

モウセンゴケ(ドロセラ)の上手な育て方』をご覧ください。

 

サラセニア

 

 

 

サラセニアは、アメリカ南部や東部の湿地に自生している植物です。

詳しい生態や育て方はこちらの

サラセニアの上手な育て方』をご覧ください。

 

フクロユキノシタ(セファロタス)

 

 

 

フクロユキノシタ(セファロタス)はオーストラリアに自生する植物です。

このセファロタスは一属一種という珍しい植物なんです。

湿度が高い状態が大好きで、セファロタスが好きではない環境に置いておくと蓋が閉じてしまいます。

お家で育てる場合は、高い湿度を保ってください。

簡単な方法は、水槽に入れて蓋をして育ててください。

その時に軽く水を張って、その水に鉢が浸からないようかさ上げして育てると、簡単に湿度を保つことができます。

 

ムシトリスミレ(ピンギキュラ)

 

ムシトリスミレは、メキシコに自生する熱帯性、北アメリカに自生する温暖性、冬芽を作る寒地性の三種類に分けられます。

日本にも育っている物がありますが、育てることは難しいです。

熱帯性のムシトリスミレは比較的育てやすいです。

鉢の下にお皿を敷いてそこに水をためて育ててください。(腰水)

 

 

他にも微生物を食べるタヌキモやウサギゴケなんていう物もあります。

 

虫の捕まえ方

 

虫の捕まえ方もそれぞれ個性的な方法で捕まえます。

 

落とし穴式

 

落とし穴式で、虫を捕まえる食虫植物は三種類です。

・ウツボカズラ(ネペンテス)

ウツボカズラは葉っぱの真ん中から、すっと伸びたところに壺状の補虫袋を付けその中に虫を落とします。

襟の部分はとても滑りやすく、止まった虫を滑らせ中に落とします。

補虫袋の内側も蝋(ろう)を塗ったようにつるつるになっていて、這い上がることができません。

中には消化液が入っていて、虫を溶かして養分を吸収します。

 

・サラセニア

サラセニアは虫が好きなにおいを出しおびき寄せます。(人間にはあまり感じません)

筒状の葉っぱの中は、下に向かって毛が生えていて一度虫が入ると、なかなか出ることができなくなります。

筒状の葉っぱの下の方に消化液が溜まっていて養分を吸収します。

 

・フクロユキノシタ(セファロタス)

フクロユキノシタも落とし穴式です。

地面を歩いている小さな虫を捕まえ吸収します。

 

挟みこみ式

・ハエトリソウ(ディオネア)

ハエトリソウは、虫が葉っぱの上を歩くと、素早く閉じて捕まえます。

ハエトリソウの葉っぱには、三本の毛のようセンサーがあり、そのセンサーに虫が二回触ると反応し、捕まえます。

一回で閉じてしまうと、虫が逃げてしまう可能性があるので、二回目に反応し確実に捕らえます。(実は虫を捕るのが苦手で、結構逃がしてしまうんですよ。)

虫を捕まえると、葉っぱをギュッと圧縮しながら消化液を出し、養分を吸収します。

大体一週間程度で養分を吸収し、葉っぱを開きます。

この時に虫がきれいになくなっているといいんですが、ペッチャンコになった虫が姿を現します。

ちょっと気持ちが悪いです。

他の食虫植物も、虫の残骸は残ります。

なのでもし、お家で育てる場合は補虫袋の中などを見ない方がいいですね。

私は怖いもの見たさで覗いては後悔する、ということを週2位でやっていますよ。

 

ネバネバの粘着式

 

粘着式で虫を捕まえるのは2種類です。

・モウセンゴケ(ドロセラ)

・ムシトリスミレ(ピンギキュラ)

モウセンゴケは、葉っぱの先に毛が生えていて、その毛の先から粘液を出します。

この粘液で、葉に止まった虫を捕まえます。

種類によっては虫が捕まると、葉っぱをぐるぐると丸め捕まえて、その後に消化液を出して養分を吸収します。

ムシトリスミレも、葉っぱから粘液を出し、止まった虫を捕まえ養分を吸収します。

捕まりやすい虫は、コバエや小さい虫がほとんどですが、たまに大きい虫が捕まってたりします。

 

最後に

 

食虫植物はとっても不思議な植物です。

普通の植物にない独特な形や、虫を捕まえて食べるという生態、種類によって違う捕まえ方、どれも面白いです。

私はそんな食虫植物が好きで、育てています。

みなさんもぜひ機会があったら育てて見てください。意外とかわいく思えてきますから。

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