ホームセンターやお花屋さんで、たまに見かける食虫植物ですが、育てるためには何があればいいのか、何をすればいいのかなんてわかりませんよね。
特別な道具が必要だったり、高い物がないといけないのかな、なんて思ったり。
食虫植物は種類にもよりますが、他の植物とあまり変わらずに水と太陽があれば育ってくれます。
なので特別な物は、必要ありません。
もちろん完璧な状態で育てたいと思ったら、温室や植物用のヒーターなどが必要になってきますが、
この記事では、初めて食虫植物を育てるにあたって、とりあえずあった方がいい物をピックアップして紹介します。
食虫植物の育て方に関しては、
をご覧ください
ジョウロ
ジョウロは、どんな植物を育てるのにも必要ですね。
特に食虫植物のほとんどが水を切らしてしまうと、枯れてしまう位水が重要です。
サラセニア、ハエトリソウ、モウセンゴケ、ムシトリスミレは鉢の下に受け皿を敷き、常に水が2~3cm溜まっている状態をキープしないといけません。
この方法を腰水(こしみず)栽培というんですが、それほど水が好きな植物です。
大きめのジョウロに水道水を入れ、一日置いたものをあげてください。100均の物で大丈夫ですよ。
ハサミ
ハサミは切れ味のよい、園芸用の物を使ってください。
枯れた葉っぱや、補虫袋を切り取ったりするのに使います。
このハサミは、常に清潔にしておいてくださいね。
特に、サラセニアの枯れ葉を切ったりする場合は、気を付けて下さい。サラセニアは人間と同じように、ウイルスに感染して病気になってしまいます。
汚いハサミを使ってしまうと、切り口からウイルスが入ってしまいます。人間はウイルス感染した場合、病院で薬をもらい飲めば治りますが、サラセニアは病気になってしまうと治りません。
ですので、常に清潔に保ってください。
霧吹き
食虫植物は、湿度の高い状態が好きな種類が多いです。
ウツボカズラ(ネペンテス)とセファロタスは特に湿度が高いところが好きです。
外や室内で育てていて、湿度が低くなっている場合、ウツボカズラは特徴的な葉っぱの先の袋(補虫袋)がつかなくなったり、セファロタスはいじけて蓋を閉じてしまいます。
そんな風にならないよう、一日に1~2回位葉っぱに霧吹き(葉水)をしてあげると、少し元気になってくれます。
100均の物でいいのであった方がいいです。
温度計・湿度計
食虫植物は、温度や湿度を管理するととても簡単に育ってくれます。
特にウツボカズラ(ネペンテス)、セファロタス、一部モウセンゴケなどは温度、湿度に敏感です。
温度計や湿度計があると、今の状態が目に見えてわかるので、とても便利です。
湿度が低いなと思ったら、霧吹きしてあげるなどの対処ができるので買っておいて損はないですよ。
温度計と湿度計は安い物だと合っていなかったり、誤差が大きい物があるので、しっかりした奴を買ってください。
2000円以内で買えると思います。
例えば
みたいな感じの物です。
大きい衣装ケース
衣装ケースは、食虫植物の保温、保湿の為に使います。
特にウツボカズラ(ネペンテス)、セファロタス、一部のモウセンゴケにとって日本の冬は寒いし、乾燥しているのでかなり厳しい環境になってしまうんですね。
そこで安くて手に入りやすい衣装ケースの中に入れ蓋をして育てます。
衣装ケースを使って食虫植物を育てる方法は、大きい衣装ケースにウツボカズラを入れ霧吹きしてあげるだけでかなり湿度は保たれます。
もっと上手に使う方法は、衣装ケースに2~3cm水を張り、その水に植木鉢が浸からないようにして蓋をしてあげるという方法もあります。
そこに熱帯魚用のヒーターを使うと温度も保たれて、食虫植物育ちやすい環境にすることができますよ。
乾燥水苔
乾燥水苔は、食虫植物を育てる大事な用土の一つです。
食虫植物は、鹿沼土、赤玉土、ピートモス、パーライト、ココナツファイバーなど色々な物を混ぜた土でも育てる事ができますが、初心者の方におススメなのがこの水苔です。
水苔は、ホームセンターなどの園芸用品コーナーで売っています。
水苔の使い方は、一日たっぷりの水につけ戻して、植え替える食虫植物の根っこを包むように植えてください。
このときあまりぎゅうぎゅうに詰めてしまうとよくないので、水をかけあまり水はけがよくないと思ったら少し取ってあげてください。
最後に
食虫植物は、熱帯産の物や、温帯産の湿地に生えている物が多いので、水を切らさなかったり、湿度を高くキープすれば元気に育ってくれます。
後は日光によく当てたりすれば、特別な物を買わなくても十分育ってくれます。
特にホームセンターやお花屋さんに売っている物は、比較的強いものが多いので安心してください。
もっとうまく育てたいなと思ったら、ビニール温室や、植物用のLEDなどを増やしていくといいですね。