最近のニュースで、高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違えや、登校中の子供達の列に突っ込んでしまうなど、悲惨な事故を取り上げていますね。
少し前ですが、片側二車線の道路を運転していた時の話です。
私は、いつものように運転していたら、前を走る車たちが一斉にハザードを出し、中にはクラクションを鳴らす人もいました。
「なんだろうなー、事故かな?」なんて思って、スピードを落とし様子を見ていたら、車が左車線を逆走していたんです。
ビックリしましたが誰も事故に合わず、その逆走していた車も止まり何事もなく終わりました。
その時に乗っていたのが、高齢者マークを付けたおじいさんだったんです。
事故にならずにほんとによかったんですが、少し気になり私の地元、茨城県の高齢者事故を調べてみたら、なんとワースト3に入っているではないですか!
(平成29年10月末までの記録です。)
この統計は車だけでなく、歩行者や自転車も入っています。
というか死亡事故だけで言うと7割近くが歩行中か、自転車に乗っているときに起こっているんですね。
なので私たちも気を付けなければいけません。
今年の高齢者死亡事故全国ワースト3
平成29年10月末までの統計ですが、
県内の高齢者の関係する事故
発生件数が2745件、負傷者数が1553件、死者数が65人です。
この数は高齢者だけで、しかも10か月間で起きた事故です。
都道府県で見てみると、
1番多いのが、愛知県の84人
2番目が、埼玉県80人
3番目が、茨城県と兵庫県65人
5番目が、福岡県64人
という状況です。
自分ではなかなか気づけない
茨城県はもともと運転が荒い、マナーが悪いなんてことを言われたりすることがあります。
ウインカーを出さずに車線変更や、交差点の黄色い線を平気で跨いだり、というのはたまに見ますが、私的にはそこまで荒いとは思っていません。(慣れかな?)
という風に私自身も気づいていませんでした。
お年寄りの方も、「自分の運転は今まで大丈夫だった」だから今日も大丈夫だと思ってしまっています。
車の運転に限らず、体の衰え、頭の回転はいきなりガクッと落ちることはありません。
特に毎日運転している高齢者の方は、気づきにくいんですね。
逆に、週一回しか乗らない方、月に一回しか乗らない方は、車の運転が怖くなったり、駐車がうまくいかないな、と気づきやすいんです。
その時にもう運転はやめようと、感じる方もいるみたいですね。
自転車や歩行者で言うと、後ろを全く見ずに横断する方や、ふらふらと危ない方もよくいます。
私たちはこのような方に注意して、車を運転しなければなりません。
県の対処法
茨城県では、『歩行者・自転車セミナー』や『シルバードライバーセミナー』なんてことをしているみたいですね。
車の免許の更新も75歳から、認知機能検査や、2時間半の高齢者講習を受けなければなりません。
そして免許を返納すれば、バスや、タクシーが少しだけ安く利用できます。
しかし私の地元、茨城県では市営のバスが走っていない所があったり、家から最寄りの駅が、歩いて行ける距離ではないような所もあります。
タクシーもほとんど使う人がいませんし、免許の返納は難しいのが現実です。
私の祖母も70歳ですが免許の返納は行っていません。(運転はしませんが)
地方に住んでいる人は、大人が1人1台車を持っていてもおかしくないほど、車がないと不便です。
地方の高齢者の事故はなかなか減らなそうですね。
最後に
ここでテレビの高齢者事故の取り上げ方に少し触れますが、少し大げさに報道している部分もあります。
毎日事故を起こしているのは、高齢者だけではないので、そこを誤解してほしくありません。
ですがやっぱり危ない人もいます。今は超高齢社会ですから仕方がないんですが。
この記事で高齢者の事故を取り上げましたが、私もしっかりと注意しながら車を運転しないといけないなと、改めて思いました。
高齢者マークを付けている車を見たら、車間を広く取ったり、思いやりのある運転をするなど、当たり前に言われていることをすればいいんです。
危ない自転車がいたら、怒鳴ったり、怒ったりせず周りの車に注意を促し、事故の起こらないよう気を付ましょう。