お家の家具や、棚などを自分でニスを塗って、綺麗にしたいと思いホームセンターに買いに行きますよね。
そうすると、色々な種類があって、どれを買っていいのかわからない、なんて事はありませんか?
色々な種類の塗料や、ニスがたくさん並んでおいてあるんですよね。始めて買いに行くと悩んでしまいます。
ですが、少しニスや塗料の事を知るだけで、簡単に自分で塗ることができるんですよ。
今回は、私の実家を実験台にして、ニスの種類や、何を用意すればいいか、上手く塗るコツなどを紹介します。
目次
ニスとは
まず初めに、ニスとは何なのかということですが、木材の表面を保護し艶や色を付ける物です。
ニスには、水性ニスと水性ウレタンニス、そして油性ニスがあります。
艶もありと艶なしが選べますし、色も、透明な物から茶色や、黒っぽいものまで色々選べますよ。
水性ニス
水性ニスは、匂いや有害物質がほとんどなく、室内で作業できます。
ただ耐久性があまりなく、椅子やテーブルなどの家具には向きません。主な用途として、工作品や工芸品などの仕上げに使います。
水性ニスを薄める際は、水を使います。
使い終わった刷毛や容器は、水で洗うことができるので、管理がとても楽ですね。
水性ウレタンニス
水性ウレタンニスは、油性と水性の中間的な要素を、持っています。
この水性ウレタンニスも、水性ニス同様匂いや有害物質などがほとんどなく、室内で作業ができます。
水性ウレタンニスは、耐久性があるので、椅子やテーブルなどの家具に使用できます。
ただ湿気の多い場所には向いていません。
商品によっては、食品衛生法にも適合している物もあるので、ご飯を食べる時に使う、テーブルなどにも使えるんですね。
水性ウレタンニスを薄める際は、水を使つかいます。
使い終わった刷毛や容器も、水で洗うことができますよ。
DIY初心者には、この水性ウレタンニスが一番使いやすいためおススメですね。
今回私が実際に使っているものは、この水性ウレタンニスです。
油性ニス
油性ニスは、耐久性がとても強いです。
椅子やテーブルなどの、家具以外にフローリングなどにも使えるんですね。
商品によって多少違いがありますが、室外のウッドデッキや木材に使用できます。紫外線を吸収してくれる成分が入っていると一番いいですよ。
ただDIY初心者の方には、扱いにくい点があります。
まず匂いがあります。室内で作業する際は換気を十分にしてくださいね。
もう一つは乾くのが遅いため、作業時間が長くなってしまいます。
そんなの気にしない、っていう方には、油性ニスがおススメですよ。
油性ニスを薄める際は、うすめ液を使用すると綺麗に塗れます。
使い終わった刷毛や容器も、うすめ液で洗わないといけないので、少し手間がかかってしまうんですね。
準備する物
ニスを塗るために、準備する物をお伝えします。
ニス
お好きな物を選んでください。
ニスを塗る物や用途、場所により水性ニス、水性ウレタンニス、油性ニスを使い分けます。
刷毛
安い物でいいですが、ホームセンターで売っている刷毛の方が、毛が抜けにくいのでおススメです。
サンドペーパー(紙やすり)
あまり荒くないものを使用してくださいね。
#240位の物や、もう少し細かい物を選んでおくと、サンドペーパーをかけた時に、綺麗に仕上げることができます。
マスキングテープ
塗りたくない所を、養生するために使います。
ニスを入れる物
100円均一の物で十分ですが、大きいペットボトルの底付近を切った物でも大丈夫です。
油性ニスを使用する際は、ホームセンターの塗料置き場に売っている、容器を使用してください。
写真にはローラーが写っていますが、ニスを塗るときには使いません。
理由としては、ローラーを使ってしまうと、泡がすごく発生してしまい、見た目が悪くなってしまうんですね。
基本的にニスは、刷毛塗りをしましょう。
今回私は、水性ウレタンニスのエボニーという茶色い色を選んでいます。
私の実家は、築20年近く経っていて、塗る場所(木材)が、痛んで変色してしまっているので、クリアではなく茶色にしたかったんですね。
そして塗る場所が窓の所なので、水性ウレタンニスにしてみました。
実際に塗ろう
まず初めに、塗る材料をよく拭き、その後サンドペーパー(紙やすり)で軽く磨いていきます。
この時小さな木材に、サンドペーパーを巻いて磨くと、手も痛くならないですし、平らに削ることができますよ。
木目に沿って、なでるように擦っていきます。バリやささくれ等が、なくなるまで削ります。
この時に、塗る物に塗料や、ニスが塗っていないか確認してくださいね。
古いニスや塗料が残っていると、新しく塗ったニスが弾かれたり、乾いた後に剥がれてしまったりします。
その後、マスキングテープで塗りたくない場所を、養生(マスキング)していきます。
ニスを塗るときは、厚塗りするのではなく、薄く延ばす感じで塗ってくださいね。
何度も重ねて塗ることによって、綺麗になります。
ニスを、ドバっとつけてしまうと、泡が発生したり、色のムラが出てしまいますよ。
刷毛の動かし方は、木目に沿って同じ方向に動かすと、刷毛の跡が目立ちません。ゆっくりと動かせば気泡が入りにくくなります。
一回目が塗り終わりました。
完全に乾くまで待った後、もう一度サンドペーパーを当てます。
刷毛の跡や、気泡が入ってしまった場合は、ここで綺麗に削りましょう。
ニスがちゃんと乾いていないと、上手く削れず汚くなってしまうので、気を付けて下さい。
この作業を2~3回位繰り返します。自分の好みにより調整してください。
自分の好みの仕上がりになったら、マスキングテープをはがして完成です。
マスキングテープは、最後に塗ったニスが、少し乾いてきたなと思ったらはがしてくださいね。
完全に乾いてしまうと、はがれにくくなったり、ニスまで一緒にはがれてしまう可能性があります。
私は今回、わざと刷毛の跡や、木目を残すように塗ったので、こんな感じに仕上がりましたが、サンドペーパーで削り段差をなくせば、もっとつやつやのつるつるになりますよ。
まとめ
使う道具や、ニスの種類が分かれば後は、サンドペーパー⇒マスキング⇒ニス⇒サンドペーパー⇒ニスの繰り返しです。
コツは、塗る物に塗料や、ニスが付いていないか、確認する。一回で塗るのではなく、何回も重ねて塗る。完全に乾いてから、サンドペーパーで削るこれだけなんですね。
もしニスが垂れてしまったり、気泡ができてしまっても、サンドペーパーで削ってしまえば大丈夫です。
DIY初心者の方でも、手順や、コツさえ間違わなければ、とても綺麗に仕上げることができますよ。
とても簡単なので、ぜひやってみてくださいね。
今回使った水性ウレタンニスはこちらです。
ペンキを使った塗装も、よかったらご覧ください。